7月5日に開田こども園と保護者会主催で「信州やまほいく」を学ぶ講演会を開催しました。
講師は長野県県民文化部こども若者局子ども・家庭課 自然保育普及推進員の藤田良子先生。
長年教員をされていたそうです。
長野県で「信州型自然保育(信州やまほいく)認定制度」を創設して今年で8年目、現在241園が認定されているそうですが、このうち85%が公立という所が身近に自然がある信州ならではとのことでした。https://www.shizenhoiku.jp/
幼児期に五感を十分に働かせて、自然の中でゆったりたっぷり豊かな体験を重ねることで、創造性、コミュニケーション能力、協調性、追求力、忍耐力、好奇心、自分を大切に思う心・・・など数値化できない生きていくための土台、人間力=非認知能力が育まれるそうです。
また、舗装されていないでこぼこ道や山をかけまわることで自然に体幹が鍛えられるのだそうです。大事なのは、自然の力を借りて人との温かな関りがあることで、やまほいくは結果や出来上がりではなく、子供の自己肯定感を育む物語りやプロセスを褒めやすいとのことでした。
ここで毎日生活してたら気付かないかもしれないけれど、開田高原は素晴らしい環境に恵まれている、それを子供たちにポジティブな言葉で伝えていくことも大切と伺いました。
開田こども園の取り組み:食でいえば、よもぎ団子作り、デイサービスのおばあちゃん達とほお葉巻き作り、味噌作り、すんき漬け、稲を育てて飯盒炊爨、庭のブルーベリーなどを自由に食べる。
命に触れることでいえば、イワナの卵を育てて川に放流する、オタマジャクシ、イモリ、青虫などを捕まえて育てる、カモの卵の観察(今年は親は猫に卵は蛇にやられる)、ヤギの飼育、もみの木(本物)のクリスマスツリー。
近くの木曽馬の里やおんたけ健康ラボの森までお散歩したり、園の森でしいたけを採ったり、畑で作った野菜を持ち帰ってくることも。
まだまだ保護者が把握していないこともあるかもしれません。https://www.town-kiso.com/kodomo/hoikuen/100224/101461/
園児数の減少で昨年度から教員数も減らされてしまいましたが、安全に安心して子供たちが活動できるように努力されている先生方には感謝しかありません。
当たり前ではないと改めて気付かせてもらったこの活動が持続できるように、保護者も地域もみんなで協力していきたいと感じました。こんな子育てをしてみたいという移住者やUターンも増えたらいいなと思います。
記事作成:2022年7月5日
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